レザーサドルのお手入れ
基本的なレザーサドルのメンテナンスはとても簡単
革靴やバッグのお手入れと同じようにケアをして長く使っていきましょう。
用意するもの
・あなたのBROOKSサドル
・PROOFIDE (ケア用オイル)
・不織布 (磨きように柔らかい布で代用可です)
・気持ちの余裕と少しの時間
所要時間
・通常のメンテナンスであれば作業時間は10分程度で完了します。
(オイルの浸透時間を除く)
メンテナンスの手順
レザーオイルはBROOKS純正のPROOFIDEをおすすめします。
植物系の染料を使用しているBROOKS製品との相性を考えた成分になっています。
このオイルを使っていれば特に注意しなければいけないことも無いでしょう。
① オイルを塗ります。
一回に塗る量は指先にちょっと乗るくらいで十分
塗り過ぎは革の伸びを進行させてしまうこともありますので、少量づつ繰り返し行ったほうがベター
焦らずゆったり進めましょう。
薄く伸ばしながら革にオイルを乗せていきます。
最初に触れたところは若干色濃くなるかもしれませんが、今は気にせずで大丈夫。
手早く伸ばしていきます。
ここからは不織布を使って一気にオイルを伸ばしていきます。
広く薄く、まんべんなく伸ばしていきましょう。
後ろ半分を塗り伸ばした状態
オイルが浸透してこれだけ色の濃さが変わってきます。
(ブラックレザーなどは少し解りにくいかもしれません、光を当てて反射させると見えやすいです)
全体にオイルが行き渡りました。
ここでコーヒーでも飲んでゆっくりオイルの浸透を待っても良いです。
時間が取れるのであれば1時間くらい浸透させるとなお良しですね。
(BROOKSサイトでは天然成分のオイルが魔法を使うには40分から60分浸透させる、とあります)
まだ表面はベタついている状態、このまま乗ってはパンツ側へオイルが移ってしまいますのであと1工程の乾拭きをしていきます。
②磨き
ここでもまた不織布の登場です。
先程使用していない乾いた部分を用意してください。
ここからはひたすら艶出しのイメージで磨きます。
磨き続けます。。
表面を触ってベタつきが無くなっていれば問題はないですかね、磨きの摩擦で少し革の表面がぼんやり温かくなるまでやるとツヤが出やすいかもしれません。
ここまでで基本的なメンテナンスは完了です。
人の肌と同じで適度な保湿が大事、乾燥肌や油顔だと人間もメンテしたくなるものです。
気持ちよく、革のエイジドを楽しんで頂く為にも定期的なメンテをオススメします。
通常使用であれば月1のメンテナンスでも多いくらい、私は季節ごとに1回のペースでやっています。
よく頂く質問
Q.オイルは家にあるものでも良い?
植物系だし、オリーブオイルが家にあるよ。
オリーブオイルは均一に浸透しにくく、浸透した挙げ句に油染みとして表面に浮き出ることがあります。
防水効果も望めなく、サドルに塗るのはオススメしません。
オリーブオイルは食べるだけでなく顔や肌に塗るのには良いのですけどね、皮革製品には向かない気がします。
ブーツ用のミンクオイルを持っている。
ワークブーツ=ミンクオイルというイメージが強いですね、
このオイルは油分の補給に対して非常に優秀で、逆に慣れていないと分量を間違えてしまうことが多いのです。
白カビの生えたブーツが靴箱からでてきた経験ありませんか?
箱や下駄箱に仕舞う前に磨いておこう、、、良いことなのですが。
カビはオイルの塗り過ぎによる症状なのです、油分がカビの栄養源となり高温多湿な日本の夏にはカビの温床となることも。
浸透しやすい=革が柔らかくなる、ということへも繋がります。
サドルが柔らかくなるし良いかも?
しかし革の弾力が大事なサドルにはあまり向いているオイルとは言えません。