BROOKS GRIP(LEATHER タイプ編)
こうやって並べてみるとグリップのラインナップもたくさんありますね。
素材だけにとどまらず、いまは用途に合わせた製品を選べるまでにここまで豊富なラインナップが用意されています。
形も素材もそれぞれ特徴が異なります。
ラインナップを紹介しながら違いを見ていきましょう。
SLENDER LEATHER GRIPS
BROOKS GRIPの定番中の定番
スレンダーグリップ
サイズは定番の130mmとショートタイプの100mm
ショートタイプはグリップシフトが装着されたバイクや少し前のBROMPTON Mハンドル用にラインナップされています。
グリップの固定はエンド部分のトルクスネジを締めてハンドルに固定します。
パッケージの◯部分に、トルクスのビットが入っていますのでこれを使って締め込んでいただきます。
※現在の生産分には工具が付属しておりません、在庫が混在しておりますが工具付きの販売が終了した時点で順次入れ替わります。(2024.1.25時点)
固定トルク0.75Nm
これはハンドルの内側も外側も同じ締付け具合、専用のトルクレンチをもっていない方が殆どと思います。
締めすぎたときの壊れ方はボルトが折れることがほとんど。
ラインナップの中で一番細いボルトを使っていますので締めすぎには要注意です。
トルクレンチがなければ、締めては握って固定力を試すの繰り返しです。
動かないか試して、動かなくなったところで止めていただくか、気持ち45°くらい増し締め程度でいい具合です。
最終的にはショップなどでトルク管理をしてもらってください。
握る部分の太さは直径29mm
重量は130mmが実測119g
100mmの重量も実測したかったのですが在庫切れ、次の入荷で実測して記載しておきます。
エンド部分を外すとバーテープ状の革が巻かれています。
構造的には巻きかえが可能なのですが、現在リプレイスのテープは廃盤となりとても希少なものとなってしまいました。
ですが、こちらではリプレイステープを少量ご用意しております。
デッドストック品のために粘着層の経年の劣化に対して、補強の上で巻きかえ作業をしております。
店頭でのみ巻きかえの作業をお受けしております。
ご興味のあるお客様はカラーのご用意もありますので、ぜひご相談下さい。
PLUMP LEATHER GRIPS
特徴的な見た目のプランプグリップ
ドーナツ状の革を並べてると言ってイメージわくでしょうか?
このグリップをバラしてみると、面白い部品がたくさん。
革のドーナツをホイールに使われるスポークに串刺しにしている状態。
スポークとニップルを締め込み、両端のエンド金具でドーナツを挟み込んでいるのです。
付属に短いスポークがついていますので、スポークを入れ替えて革のドーナツの枚数を減らしてあげることで100mmグリップに変えてしまうことができます。
スレンダーグリップは100mmか130mmか選んで買う必要がありますが、このプランプグリップはサイズ調整ができるのでそもそもサイズ選択がありません。
そしてこの革ドーナツ
サドルを作るときにクリッカーでくり抜いた革の余り部分から抜き出されます。
そう、革の素材はサドルと同じクオリティなのです。
握っているときに触れる部分は、革の断面ということ。
断面のいい意味でバサバサしている感じが滑りにくく、使い込むことで滑らかさが出て経年変化が楽しいグリップです。
マイバイク。
プランプグリップをつけてはや7年
握る部分はすでにバサバサな感じが抜けて、色の変化がいい味出してます。
握った感じは今でも快適、ここまで育つともう交換する気が起きなくなります。
握る部分の太さは直径35mm
重量は実測303g
パーツ点数も多いこのグリップはスレンダーに比べると流石に重量はありますね。
シャープな見た目ならスレンダー(ネーミングどおりですね。)、柔らかな握り心地ならプランプ。
どちらがお好みか、ライドスタイルに合うのか?
明日の次の記事ではCAMBIUMシリーズのグリップをご紹介していきます。