メリノウール

6月 05, 2021

今シーズンのアイテムの中で特にリクエストの多いウェアのご紹介です。

メリノウールを使用した上質な肌触が特徴のサイクリングウェア

メリノ慣れしている方からはこういうのが欲しかった。

まだメリノのウェアを経験したことのない方からは、冬用のウェアですか?と聞かれることも。

今回はそのメリノという素材の特徴も合わせて、どんなシチュエーションで快適に着れるウェアなのかを調べていこうと思います。

 

ESSENTIAL JERSEY 

 

前提として、まずこのウェアは過酷な夏場を快適に凌ぐために作られているということを念頭に置いて下さい。

メリノウールというワードから羊のモコモコした毛をイメージされ、冬用の素材と思われている方が意外と多いようです。

メリノという天然素材がどれだけすぐれた素材なのか?

羊さんのからだを覆う、この毛の特徴からまずはスタートです。

 

メリノウールとは?

メリノウールとは、オーストラリアやニュージーランドで飼育されているメリノ種という羊の毛のことです。保温性が高く、羊毛の中で最も高級な一品とされています。

 

メリノウールのメリット

①保温性

ウールは化繊よりも保温性にすぐれており、特にメリノは調温機能を持ち合わせていますので冬は暖かく過ごせる一方で、夏場も涼しく過ごすことができます。

②肌触り

メリノウールは繊維がとても細くしなやかなため、とても優しい肌触りを得ることができます。

一般的なウールというとチクチクするイメージがありますが、メリノではまったくそれを感じることはありません。

③抗菌防臭

ライドではもちろん発汗を伴います、その状況での長時間の着用から汗の臭いが気になることもありますよね。

化繊では起こりうる匂いの問題も、メリノは自然の免疫効果があるので抗菌防臭効果を発揮してくれます。

臭いの原因、さらに詳しく知りたい方はこちらを参照

 

メリノウールは乾きにくい?

ここでメリノウールの吸水、吸湿性についても調べてみます。

冬場にセーターを洗うと乾くのに時間がかかるイメージがあります。

それだけ乾燥に時間がかかる素材って、本当にスポーツウェアに向いているのでしょうか?

メリノウールは非常に吸水、吸湿性に長けている素材。となると汗でベタつかないのか?という疑問が当然わいてきます。

しかしこの素材は重量の35%ほどの水分を吸収しても肌ざわりはサラサラのままにできると言われています、その理由を調べてみましょう。

 

①メリノウールは繊維の中に水分を閉じ込める

吸収した水分は繊維の内部に閉じ込められ、肌と直接水分が触れることがなくなります。コットンなどは繊維全体で吸収するので吸った汗はそのまま肌と触れることになります。

汗まみれのTシャツがじとっと湿ってしまうのはこの差なのです。

②繊維内の水分が間接的にウェアを冷やす

閉じ込められた水分は肌に触れることなく蒸発することで繊維自体が冷やされます。

この効果は夏場はサラッとした肌触りで調温効果を得られ、冬場は急激な冷えを感じることがなく汗冷えしないのです。

③体から常に放出される汗を吸い込む

吸水性以外に非常に高い吸湿性も持ち合わせているのがメリノウールです。

体からは常に汗を放出していますが、吸湿性のおかげで肌は常に乾燥している状態になります。

 

参照:woolmark.jp

ウールは他の素材に比べ、天然の吸放湿性をもち合わせることで大量の湿気を吸収し放湿することが可能です。

暑くて乾燥している時には、湿気を肌から逃がし、放湿することにより涼しさを保ちます。

ウールの生地が肌から逃がす湿気はポリエステルの生地よりも25%多く、これは最大4℃の温度低下に等しいのです。

結果着心地がよく、肌にまとわりつかない感触と体感温度を下げてくれる放湿性は天然素材であるウールの最大の特徴とも言えます。

 

PEdALED MERINOコレクション

ESSENTIAL JERSEY 

 

WOMAN ESSENTIAL MERINO JERSEY

 

MERINO BASELAYER SLEVELES

 

WOMAN HADA MERINO BASELAYER

 

ここで最後のおさらいです。

メリノウールの特徴は

①最高の肌触りを体感できる吸湿、吸水性

② 体感温度を下げてくれるほどの高い放湿性

③バクテリアや匂いのもとを繊維の中に閉じ込める高い防臭性

これからの高温多湿な季節にはメリノウェアが重宝してくるはずです。

天然素材ならではの優れた機能を体感しつつライドを楽しんでみてはいかがでしょうか。